一言で言うと
アタッチメントとは
「重要な他者とくっつくことで安心感を得る」、そんな重要な他者と子どもとの関係性のこと
です。
もっと詳しく
用語の定義
保育学用語辞典では「アタッチメント」の定義を以下のように記しています。
愛着 / アタッチメント [attachment]
子どもが物理的・心理的負荷にさらされたときに、重要な他者とくっつくことで、その不安定な状態を立て直す特徴をもった、子どもと重要な他者との間の情緒的関係。
引用:平田悠里. 保育学用語辞典. 中央法規, 2019年, p43
ざっくり解説すると
- 子どもが何かしらの負荷にさらされるよ
- その負荷から回復するために、子どもにとって大事な人とくっつくよ
- その大事な人と子どもとの関係性がアタッチメントだよ
という事です。
例えば...
例えば皆さんは子どもの頃、迷子になったことはないでしょうか?
私が子どもの頃、家族と大型スーパーに行って迷子になったことを今でも覚えています。
その日は、家族から離れて1人でおもちゃを見に行ったのですが、家族と待ち合わせをしていませんでした。
当時はケータイなどももっていなかったので家族と連絡を取る手段はありませんでした。
この時、私は迷子になってしまったのです。
迷子になった私の気持ちはどんなだったでしょうか。
ゾッとするような、焦るような気持ちで必死に家族を探しました。
早足で探し回り、家族を見つけた瞬間は
そんな胸にあった不安感がスッと消えていくの分かりました。
この迷子になって家族に会いたくなったのは、子ども時代の私が家族とアタッチメントの関係性をもっていたからなんですね。
アタッチメントの定義と一緒にもう一度迷子について確認してみましょう。
- 迷子になる(物理的・心理的負荷)
- 家族(子どもにとって重要な他者)とくっつくことで、迷子による不安感から回復する
アタッチメントをまとめると、
- 子どもが何かしらの負荷にさらされるよ
- その負荷から回復するために、子どもにとって大事な人とくっつくよ
- その大事な人と子どもとの関係性がアタッチメントだよ
という事です。
一言でまとめると
アタッチメントとは、
「重要な他者とくっつくことで安心感を得る」、そんな重要な他者と子どもとの関係性のこと
と、お考えください。
この用語のポイント
- 子どもとその重要な他者との関係性のことだよ
- 子どもが物理的・心理的な負荷にさらされるときに働くよ
参考資料
- 平田悠里. 保育学用語辞典. 中央法規, 2019年, p43